起点としての向上心
コンサルティングや研修といった支援の起点は向上心である。もっと良くなりたい、良くしたいという向上心があってこそ、コンサルティングを中心とした支援が成立する。支援の過程で向上心の有無や高さが明確になる。個人を支援するキャリアコンサルティングは向上心が明確になりやすい。向上心が低い支援対象者とのキャリアコンサルティングは1回に終わってしまうなど、継続しない。
一方、組織を対象とする経営コンサルティングや研修は複数の視点から確認できるが、支援準備段階から窓口担当者の向上心に直面する。窓口担当者に向上心が乏しいと、経営コンサルティングや研修の効果は限定的になる。窓口担当者にとっての向上心は、自らの役割を認識しているかどうかで決まる。企業や組織の代表として経営コンサルティングや研修を有意義な内容で進める上で自らの役割を認識してこそ、向上心を持っていることになる。
定期的な打ち合わせにおいて適切な議事録を作成していない、議事録を作成しているとしても打ち合わせ準備段階で内容を確認しない窓口担当者は向上心が低いことになる。結果として窓口担当者は経営コンサルティングや研修の質の向上に貢献できない。
現在の顧客企業で、向上心が低い窓口担当者が存在しているため、向上心を高めるための働きかけを続けていきたい。