デジタル化の本質
顧客企業のデジタル化に対する取り組みを研修を通じた支援を開始している。デジタル化は手段であるということが本質であり、この本質を共通認識した上で顧客企業を支援することが必要である。幸いにも顧客企業でデジタル化推進のまとめ役はデジタル化の本質を認識してくれている。そのため11月に予定されている研修ではデジタル化自体ではなくデジタル化の目的としての企業変革を主題としている。具体的には10年後(2035年)に向けた勝ち残り条件が研修の主題である。
デジタル化の取り組みは3つの段階で捉えることができる。1つ目はデータのデジタル化であり、ペーパーレスの実現が代表例である。2つ目は業務のデジタル化であり、オンラインでの打ち合わせが代表例である。3つ目がデジタル化による企業変革であり、この段階をデジタルトランスフォーメーション(DX)と呼ぶことができる。本質を理解せずにDXを目指そうとして、ITツール導入によるデータのデジタル化や業務のデジタル化にとどまってしまう企業が多い。
研修の準備段階から企業変革(イノベーション)の意義と進め方を説明、共有してつもりである。イノベーションの対象には顧客提供価値(プロダクト)、業務内容(プロセス)、人材の意識(マインド)の3つがあり、このことも含めて共有することで研修を成功に導いていくつもりである。