人脈の活用
誰でも得意なテーマと不得意なテーマがあり万能な人材は存在しない。そのため幅広く様々なテーマに対応するには人脈は貴重であり、活用価値は大きい。30年来の友人(以下A氏)と年数回、情報交換の機会を設定している。A氏との関係を築くことができたきっかけは営業改革プロジェクトである。A氏は営業改革プロジェクトにおいて、顧客企業の事務局長として協力してくれた。
直近のA氏との情報交換で事業再編に高い問題意識を持っていることが確認できた。事業再編を支援するためのノウハウは十分ではなく、直接的に貢献することが難しいために人脈を活用した。過去に同じプロジェクトを一緒に担当した2人の知人に連絡することによって、有益な情報を収集することができた。
有益な情報には事業再編の進め方、外部の専門家に依頼する場合の費用などがある。特に重要性が高い情報は意思決定方法である。A氏が所属している企業は、取締役会での決議によって事業再編を進めようとしている。しかし株主との関係を考慮すると株主総会で決議することも選択肢になるという見識を確認できた。株主総会で決議することで株主の合意に基づく意思決定とすることができる。人脈の活用で収集した情報を提供することにより、A氏に対して貢献できた。