質問の先取り
企業向け研修では手応えを把握すべきであり、把握方法の1つに終了後のアンケートがある。アンケートは設問に影響を受けるため、アンケートよりも進行中の手応えが重要である。進行中の手応えに参加者からの質問の数がある。一般的には質問の数が多いほど手応えは良好である。しかし研修進行の過程で質問内容を想定した上で、質問が出てくる前に補足説明することが考えられる。このような質問の先取りは参加者に良い影響を及ぼし、結果として研修の品質と評価を高めることに結びつく。
10月下旬に担当した中堅業務用食品製造業向けの係長及び主任研修では質問の先取りをして補足説明を行った。研修の全体構成は講義と演習が各々3つでの延べ7時間であった。研修当日の最初の質問の対象が1つ目の演習であった。そのため2つ目の演習開始前に質問を先取りして補足説明を行った。補足説明の内容は2つ目の演習に取り組み上での注意事項であり、具体的にはグループ討議を進めるための重要事項であった。補足説明が功を奏して、2つ目の演習は1つ目の演習よりも良好な出来映えで仕上がり、演習1よりも高い品質での発表内容にすることができた。
今後も企業向け研修においては進行の過程で質問を先取りした補足説明を積極的に行うすることによって、研修の品質と評価を高めることを心掛けていきたい。